人はどんな時に相手を羨ましく思うのか?
あなたは、どんな時に相手のことを羨ましく思いますか?いいなぁ~と思うのは、どんな時でしょうか?
この気持ちは、自分が持っていないものを持っている友達や、自分より優れた部分を持っている相手に対し感じやすい気持ちです。
自分が目標にしていることを、既に出来ている相手にも感じることが多いでしょう。自分とは違う環境にある人に対しても感じることが多いかもしれません。
つまり、「いいなぁ~」と思うとき、私たちは自分と相手を比べているということですね。
羨ましく思う気持ちに気がついていますか?
相手を羨ましいと思う気持ちは、悪いと言うことはありません。ただ、自分の気持ちにちゃんと気がついてあげないとネガティブな強い感情に変化しやすいので注意が必要なんです!!
「羨ましい」→「憎い」こんな変化が起こってしまったことはありませんか?最初は純粋に「いいなぁ」とか「素敵だなぁ」と感じていただけだったのが、だんだんその相手が憎らしくなってしまうことがあります。
まるで、相手に自慢されているように感じたり、見下されているように感じたり、どうせ私は…と卑屈な気持ちが大きくなってきたり。
気持ちがネガティブに変化してしまうと、自分のことが嫌になってしまいますよね。そして、きっと他の人とのコミュニケーションも上手くいかなくなってしまうでしょう。
ちゃんと気がついてあげよう!
どうしたら、ブラックな気持ちに変化しないでいられるのでしょうか。それには、自分の「いいなぁ~」にちゃんと気がついてあげることです。
私は、相手のことを「いいなぁ~」って感じているんだなぁ。私は、相手の何に羨ましさを感じているんだろう?こんな風に、優しく暖かい気持ちで、自分のココロと向き合ってください。
そっかぁ、○○を羨ましく感じてるのか!私も○○が出来るようになりたいもんね!と、ちゃんと気がついてあげることが出来れば、その羨む気持ちをポジティブに、建設的に活かしていくことができます。
「いいなぁ~」をパワーに変える
自分が何を羨ましく感じているのか。その気持ちにちゃんと気がついてあげれば、その気持ちは自分を向上させるパワーにすることができます。
羨ましいと思うのは、あなたに目標があるからです。なりたい自分があって、向上したい!成長したい!!変わりたい!!!と思っているから感じる気持ちです。
だから、そのポジティブな自分のココロをちゃんと認めてあげれば、その目標に向かって進んでいくことができます。
このポジティブな自分に気がつかないままだと、「いいなぁ~」は、強い劣等感に繋がってしまい、純粋な気持ちから、人をねたましく思うネガティブな気持ちが湧いてきやすくなってしまうのです。
「自分に無いもの」ばかりに意識がいってしまう
強い劣等感に悩まされているとき、私たちは「自分に無いもの」ばかりに意識がいってしまっています。
たくさんの「持っているもの」があるにもかかわらず、既に持っているものは「無いもの」にしてしまい、目に入らないようです。
そのため、どんどん自信が無くなって、ますます「持っていないこと」が意識されてしまうのです。悪循環に陥ってしまうんですね。
持っているものに目を向けてみる
“持っているものが見えない=私は何も持っていない”このような図式になっているのです。
でも、これは正しくありませんよね。“持っているものが見えない≠私は何も持っていない”です。あなたには、たくさんの手にしているものがあります。
「これくらい、誰だって持っていて、大したことがない」なんて、ネガティブにならないでくださいね。持っていないものばかりでなく、持っているものに目を向けてみることが大切ですよ。
自分の手の中にあるものに気がつくと、ココロが穏やかになってくるのを感じられることでしょう。
劣等感と優越感
劣等感の反対は、優越感です。他の人より自分のほうが優れていると感じ、高揚感を感じているような気持ちが優越感です。この二つの気持ちには共通点があります。
それは…どちらも自分と他人を比べていると言うことです。自分と他人を比べて、そして安心するのが優越感。
自分と他人を比べて、落ち込むのが劣等感。どちらも、自分はこれで良いのかどうか?大丈夫かどうか?(大丈夫とは何なのか、ということもありますけれど…それはまた今度)“基準”を他人に委ねてしまっているということが共通しているのです。
自分に「自信がない」表れ
劣等感と優越感、どちらも自分に「自信がない」ということなんです。誰かに勝ったとか負けたとか、優劣ばかりに固執してしまうのは、「自信がない」というサインです。
自分の出来ていること、持っているものをちゃんと認めて、その上で、出来ていないこと、もっていないものを目標に頑張っていきましょう!
心が作る嫉妬心
古い映画にヒッチコックの「レベッカ」という映画があります。ヒッチコックは、人の心理を映画で見事に描き出すことが得意な監督でしたが、この「レベッカ」は、まさにこの「嫉妬心」というものを描きだしている作品です。
後妻に入った、主人公の女性は、前妻のレベッカのことをご主人が忘れられないでいる、という猛烈な嫉妬心に駆られていきます。
ところが、この思いは、主人公の妄想に過ぎず、ご主人は「レベッカ」のことを憎んでいる程だったのです。このように嫉妬心は、現実的なものではなく、心の中で勝手に育ってしまうモンスターでもあるのです。