カラダ

爪でわかる体調の変化

爪の色や形には、その時々の体調や栄養状態などが反映されています。『爪でわかる体調の変化』をご紹介します。

爪は健康のバロメーター

「爪は健康のバロメーター」とよく言われますが、確かに爪の状態で健康状態をある程度推測することができます。

爪の主成分は、ケラチンというたんぱく質で、爪は皮膚が変化したもの。根元の「爪母」というところで作られ、だいたい一日に0.1mm、一か月で約3mm成長します。

健康的な爪は、毛細血管の色が薄く透けて見えるため、全体的に半透明で薄いピンク色をしています。

横すじのある爪は…

爪の表面に横すじがある状態は、それが作られた時の健康状態を反映しています。

例えば、爪の根元から3mmのところに横すじがある場合は、約1か月前に精神的ストレス、体調不良などで爪母に栄養が行かなかったり、爪母に何らかの刺激が加わったことなどが考えられます。

一方、縦すじが入っている場合は、加齢による影響であることが多く、爪の老化現象と考えられます。皮膚のしわと同じようなものと言っていいでしょう。

爪にできた黒い縦線は…

爪の下や根元にあるほくろの影響で、爪に黒い縦線が入ることがあります。

これは、皮膚のほくろと同じと考えてよく、ほとんどが良性ですが、黒い色が染み出てきたり、形が変わったり、大きくなるような場合は悪性の可能性があるので注意が必要です。

白い点状のものがある爪は…

ポツンとした白い点状のものがある場合は、爪が爪母で作られる時に空気が入ったもので、心配はいりません。爪が伸びるとだんだん先に移動します。

爪の表面が黄色い場合は…

爪の表面が黄色い場合は、除光液の使い過ぎが考えられます。除光液に含まれるアセトンという成分が爪を痛め、変色の原因となってしまうのです。

ネイルのもちを良くして除光液を使う頻度を減らすためにも、ベースコートを使って爪を守りましょう。

爪が割れやすくなったり、二枚爪は…

爪が割れやすくなったり、二枚爪になったりする場合は、爪の油分や水分不足、栄養不足が考えられます。

特に二枚爪の場合は爪切りを使うと起こりやすいと言われているので、爪の長さを整える時は、やすりを使うようにすると良いでしょう。

中央が凹み、スプーンのような形になっている場合は…

爪が反りかえって中央が凹み、スプーンのような形になっている場合は、鉄の欠乏による重い貧血の可能性があり、女性によく見られます。

貧血の場合は、血色が悪いため、爪の表面も青白く見えます。

爪が白っぽく濁り、厚くてもろい場合は…

爪が白っぽく濁り、厚くてもろい場合は、「爪白癬」すなわち爪の水虫が考えられます。水虫というと、かゆみがあるイメージがありますが、爪の白癬の場合はかゆみはありません。

また外用剤の治療では効果がなく、内服薬による治療を3~6カ月続けます。爪の色や形には、その時々の体調や栄養状態などが反映されています。

日頃から爪の状態に気を配り、健康チェックを習慣づけるようにするとよいでしょう。