静電気はなぜ起こる?
冬場の静電気は嫌なもの。静電気をよく感じる人は、車のドアに触るのも嫌になってしまいますね。静電気が起こるメカニズムは「放電」。
もともと地球上の物質には「+」と「-」の電気が存在し、+と-がバランスを保って安定しているのですが、この電気に摩擦などの力が加わると、不安定な-電気が取れてしまい、+電気だけが残ってしまう「帯電状態」となります。
帯電状態で電気を通しやすい物質に触ると、その物質の-電気と結合して「放電」が起こり、静電気を感じるのです。すなわち、静電気とは、身近で起こる「雷」のようなものと言えます。
気温と湿度
静電気が起こりやすいのは、気温と湿度が低い環境です。つまり、空気が乾燥した冬場は静電気が起こりやすい状況なのです。
具体的には、気温が25℃以下、湿度が20%以下になると静電気が発生しやすいと言われています。
服の組み合わせ
服の組み合わせによっても静電気の起こりやすさが大きく変化するので、重ね着することが多い冬は特に注意が必要です。
ウールとポリエステルという組み合わせは静電気が起こりやすく、逆に綿と革の組み合わせは比較的静電気は起こりにくいようです。
静電気対策
対策としては、まず空気を乾燥させないことが大切。部屋に加湿器を置いて湿度を50%くらいに保つようにしましょう。霧吹きをこまめに利用してもよいでしょう。
また、なるべく広い面積で放電させたほうが痛みも少なくて済むので、車のドアなどに触るときは、指先ではなく、手のひら全体で触るようにします。
静電気防止繊維が編みこまれている「静電気防止グッズ」を利用してみてもよいでしょう。キーホルダーやブレスレットタイプのものなどがあり、普段使いでも邪魔にならず、携帯に非常に便利です。