SPFやPAってなに?
日差しが強まり、紫外線対策が気になる季節がやってきました。日焼け止めのパッケージには、「SPF」や「PA」の表示がありますが、今まではこのPAが「+」(効果がある)、「++」(かなり効果がある)、「+++」(非常に効果がある)の3段階だったのが、今年の1月から「++++」(効果が極めて高い)の表示が追加されるようになりました。そもそも、SPFやPAは何を表しているのでしょうか?
PA、SPFとは
地表に届く紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があります。UVAは、地表に届く紫外線の約9割を占めていて、窓ガラスや雲を透過して肌の奥の真皮まで到達し、シミやシワ、たるみなど肌の老化につながります。
一方、UVBは肌の表面に作用して日焼けの原因になります。PAは、UVAの防止効果を表し、「+」の数が増えるほど防止効果が高まります。
近年、UVAによって肌の老化や皮膚がんが誘発されることなどが明らかになり、ますますUVAを防ぐ必要性が高まってきたため、PA++++が追加されることとなったのです。
SPFは、UVBの防止効果を表し、SPF30などと数字で表示されます。数字が大きいほど防止効果が高く、SPF51以上を示す「SPF50+」が最も効果が高くなります。
日焼け止めの使い分け
生活シーンや活動する時間帯、場所などによって適切なPA、SPFは変わってきますので、目的を考慮して日焼け止めを選ぶことが大切です。
通勤や通学、買い物、散歩、洗濯物干しなど日常生活では、SPF10、PA+程度でよいでしょう。
屋外でのスポーツやレジャーなど太陽の下での活動ではSPF10~30、PA++程度。リゾート地でのマリンスポーツや炎天下でのレジャー、スキーなど、長時間強い紫外線にさらされるような場合はSPF30~50+、PA++~+++程度。
海外など過酷な環境での活動で、長時間太陽にさらされる場合や、紫外線に特別過敏な人、紫外線防御に対してより安心感を求める人などは、SPF50+、PA++++を使うようにするとよいでしょう。
組み合わせて使うのがおすすめ
SPFの効果は単純に足し算することはできません。日焼け止め化粧品には、乳液や化粧下地、ファンデーションなど様々なアイテムがありますが、例えばSPF30とSPF20のものを組み合わせて使っても、SPF50の効果は期待できません。
しかし、日焼け止め化粧品は単品で使用するよりも、重ねて使用する方が効果が高まるので、UVカット効果のある化粧下地とファンデーションなど組み合わせて使用するとよいでしょう。
紫外線はいつでもどこでも降り注いでいます。油断しないで紫外線防御を普段の習慣にしましょう。