精油は植物の有効成分を濃縮したものなので、
原液のまま皮膚につけるのは
危険です。
また
キャリアオイルは精油成分を皮膚に浸透しやすくし、
摩擦などによる刺激を軽減する働きがあります。
目次
●オリーブオイル
オリーブオイルは
オリーブの果実から搾取されます。
オレイン酸を主成分とし、酸化に対して安定しています。
スキンケア(特に乾燥肌)・
ボディケア・
ネイルケア・
ヘアケアにおすすめです。
●グレープシードオイル
グレープシードオイルは
葡萄の種子から搾取されます。
リノール酸を主成分とし、
ビタミンEを豊富に含んでいます。
無臭で、滑りがよく浸透しやすく、
低刺激性です。
スキンケア(特に敏感肌・湿性肌)・
ボディケアにおすすめです。
●スイートアーモンドオイル
スイートアーモンドオイルは
スイートアーモンドの種子から搾取されます。
オレイン酸のトリグリセリドを主成分とし、
ブドウ糖・
ミネラル・
ビタミンD・
ビタミンE・
タンパク質を含みます。
匂いはほとんどなく、
やや粘性があり肌を保護し柔軟にしてくれます。
赤ちゃんから大人まで、全てのタイプの肌に適しています。
ボディケア・
ハンドケア・
ネイルケアにおすすめです。
●ホホバオイル
ツゲ科植物の種子から搾取されます。
高級不飽和脂肪酸と
高級不飽和アルコールからなっているため
酸化安定性が高いオイルです。
人間の皮脂に似ているので浸透性に優れています。
無色無臭です。
スキンケア(全ての肌)、
ボディケア、
ヘアケアにおすすめです。
●月見草オイル
月見草オイルは
月見草の種子から搾取されます。
ビタミン・
必須脂肪酸・
γ-リノレン酸を5〜9%含んでいます。
γ-リノレン酸は
保湿作用に優れ、炎症を鎮めてホルモンのバランスを整える作用を持っています。
アレルギー症状によいといわれています。
他のオイルに
10%ほど加えて使用します。
スキンケア(特にアレルギー肌)・
ボディケアにおすすめです。
●アボカドオイル
アボカドオイルは、食用でもおなじみの
アボカドの果肉から抽出したオイルで、未精製のものは緑色で、
独特のグリーン調の香りがします。
オレイン酸を主成分とし、
ビタミンAや
ミネラルを豊富に含み、皮膚透過性が高いため
美容効果のあるオイルといわれています。
粘性が強くすべりが悪いため、
マッサージ用は他のオイルに10〜20%ほどブレンドして使用し、塗布用のオイルやクリームなどにはそのままでも使用できます。
●小麦胚芽オイル
小麦胚芽オイルは、小麦粉を製造するときにできる
小麦胚芽から抽出したオイルで、未精製のものはオレンジ色で、
穀類独特の香りがします。
リノール酸と
オレイン酸を主成分とし、天然の抗酸化剤である
ビタミンEを豊富に含んだ有効なオイルです。
抗酸化作用は
肌の老化防止だけでなく、他の酸化しやすい(悪くなりやすい)キャリアオイルとブレンドすることで、その
キャリアオイルを酸化しにくい(悪くなりにくい)オイルに変身させてくれます。
小麦アレルギーのある方は注意が必要なオイルです。
粘性が強くすべりが悪いため、
マッサージ用は他のオイルに10〜20%ほどブレンドして使用し、塗布用のオイルやクリームなどにはそのままでも使用できます。
●ヒマシオイル
ヒマシオイルは
唐胡麻(トウゴマ)の種から抽出されたオイルで、透明で
あまり香りがないオイルです。
リシノール酸を主成分とし、
強力な保湿力をもち
皮膚を軟らかくする作用があるのですが、粘性がとても強くすべりが悪いので
マッサージに使用できないオイルです。
日本では
下剤として薬局でも扱っています。
塗布用のオイルやクリームの基材として
他のオイルに10〜50%ほどブレンドしてご使用ください。